役員・会員紹介

役員

足立 達・名誉会長(東北大学名誉教授)

矢澤好幸会長(日本酪農乳業史研究会会長)

プロフィール:1939年生まれ、長野県出身。1962年日本大学農獣医学部(現日本大学生物資源科学部)卒業後、全国酪農業協同組合連合会、全国農協乳業協会の勤務を経て現職。著書に『乳の道標』酪農事情社、『食品異物混入対策辞典』(共著)サイエンスフォーラムほか、乳文化に関する論文など多数。

メッセージ:古くから「醍醐味」と云われた牛乳は1400年の歴史があります。今日のように商業的になったのは明治以降です。「牛乳の価値」を酪農乳業史から文化的及び科学的に追及しながら共有したいと思います。牛乳の好きな人が集って語ることができる研究会です。

小林信一・副会長(静岡県立農林環境専門職大学短大教授)

プロフィール:1951年生まれ、神奈川県出身。名古屋大学大学院博士課程満了、農学博士。全農飼料畜産中央研究所、オーストラリア国立大学、日本大学を経て現職。畜産経営経済研究会会長、全日本鹿協会副会長・事務局長、NPO馬頭農村塾副理事長など。編著『日本を救う農地の畜産的利用』農林統計出版2014、『酪農乳業の危機と日本酪農の進路』筑波書房2011、『日本酪農への提言』筑波書房 2009、『資源循環型畜産の展開条件』農林統計協会 2006など。2008年より全国酪農協会などから3次にわたって酪農に関する提言を行っている。

メッセージ:酪農の未来のために、「温故知新」が今ほど重要な時はない。と実感しています。

阿久澤良造・副会長(日本獣医生命科学大学名誉教授)

プロフィール:1974年日本獣医畜産大学畜産食品工学科卒業後、小岩井農牧・乳業(株)、カリフォルニア大学デイビス校大学院(食品科学)留学を経て、母校に戻り、チーズ熟成の研究開始、東京農工大学連合大学院より博士(農学)。コーク大学(アイルランド共和国)客員研究員として、チーズ研究の第一人者Fox教授に師事。2000年日本酪農科学会賞受賞。編著「Encycropedia of Dairy Sciences」、「チーズを科学する」など。

メッセージ: 新しいものを創造する力は、探求の継続を経てもたらされることが多い。他方、奇跡的に働く想像力によってもたらされるものもある。歴史を知るということは、ピンポイントでひらめく想像力の底辺を支える底力といえる。本研究会は、そのような場として有意義であると考える。

中田俊之・副会長(トモヱ乳業株式会社代表取締役社長)

活動地域:茨城県

プロフィール:1969年生まれ、茨城県出身。獨協医科大学卒業(医学博士)。東京女子医科大学救命救急センター、獨協医科大学越谷病院循環器内科、友愛記念病院循環器内科を経て、2009年トモヱ乳業株式会社に入社し、2014年より現職となる。

メッセージ:歴史は語り継いでいく必要があります。そのためにも若い方々の入会をお待ちしております。そして当社には世界の酪農乳業文化と歴史を展示した牛乳博物館が御座います。こちらにも是非足をお運びください。

森田邦雄・常務理事(一般社団法人食肉科学技術研究所専務理事)

本郷秀毅・常務理事(一般社団法人日本乳業協会常務理事)

プロフィール:1982年東北大学農学部卒業後、農林水産省勤務を経て2016年より現職。

メッセージ:農林水産省を早期退職し、日本乳業協会にお世話になると同時に本研究会の常務理事に自動的かつ強制的に就任させられるまで、日本の酪農乳業の歴史に関心を持つことはほとんどありませんでした。しかしながら、長年勤めてきた職場を去り、自分のやってきた仕事を振り返るとき、先人が築き上げてきた歴史があればこそ、あのような仕事ができてきたんだなあという感慨を感じることがあります。若い皆さんには、自分が新たな酪農乳業の歴史を作り上げていくんだという高い志をもって、本研究会にご参加いただければ幸いです。

寺田繁・常務理事(一般社団法人中央酪農会議事務局長)

プロフィール:1968年生まれ、千葉県出身。1993年酪農学園大学大学院酪農学研究科修了。同年(一社)中央酪農会議、入会。現在に至る。

メッセージ:過去、諸先輩方が開拓して来た道の延長線上に今があり、私たちは、様々な恩恵を享受できているのだと思います。現役の業界関係者や若いみなさまには、「未来に向けて何をするか!」が大切なことだと思いますが、「温故知新」という言葉があるように、そのためにも、過去に学ぶことは大変有意義なことだと思います。是非、多数の方のご参加をお待ちしております。

野澤勉・常務理事(株式会社野澤組監査役)

プロフィール:1951年東京生まれ。1975年上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業。㈱野澤組入社。食品部長、執行役員を経て、現在監査役。在職中、2度にわたり通算11年間ドイツ、ハンブルグに駐在。主に畜産、酪農関係の仕事に従事。欧州各国の人工授精所、受精卵センター、検定所、乳牛登録協会などを視察。特に、1992年ブタペストで開催された第2回世界ホルスタイン・フリージアン会議に日本代表団の通訳として参加。その後、インターブル、体形審査部会に参加。

メッセージ:日本の畜産・酪農の歴史が世界と深く結びついているのを実感しております。

小板橋正人・常務理事(雪印メグミルク株式会社常務執行役員)

活動地域:東京

プロフィール:1983年明治大学政経学部卒。1983年雪印乳業株式会社入社。2003年社長室部長、2004年原料乳製品事業部長、2006年九州支店長、2008年酪農部長、2010年日本乳業協会出向(2011年常務理事・2012年専務理事)、2014年雪印メグミルク株式会社執行役員酪農部長、2015年取締役執行役員、2016年取締役常務執行役員を経て、2019年より現職。

メッセージ:私は酪農の父・黒澤酉蔵翁の「機を知るは農の始めにして終わりなり」という言葉が好きです。何事においても機を捉えることが大切であり、機を捉えるためには熱意と叡智、そして真心が大切と説いています。当会の活動は、酪農乳業に係る史実や先人達の足跡を学び、現代の事業や自分成長に活かすことができると感じています。一緒に、故きをたずねて新しきを知りましょう。

小泉聖一・常務理事(日本大学生物資源科学部動物資源科学科特任教授)

事務局長

増田哲也・常務理事(日本大学生物資源科学部動物資源科学科特任教授) 

事務局(広報担当)

川井泰・常務理事(日本大学生物資源科学部動物資源科学科教授)

事務局(会計担当)

活動地域:神奈川県

プロフィール:1994年東北大学大学院農学研究科博士課程前期修了、博士(農学)。同大学院農学研究科助手、助教、2013年日本大学生物資源科学部動物資源科学科准教授を経て、2019年より現職。

メッセージ:各種のミルク(名称は整備中のようです)を見かけるようになりましたが、複数の美味しい製品に加工される“牛乳”とその特性は当に歴史そのものです。自身では、乳生産や乳質の変遷をはじめ新しく刻まれる歴史にも興味があります。

佐藤奨平常務理事(日本大学生物資源科学部食品ビジネス学科専任講師) 

事務局(情報発信担当)

活動地域:千葉県ほか

プロフィール:2012年日本大学大学院生物資源科学研究科生物資源経済学専攻博士後期課程修了、博士(生物資源科学)。日本学術振興会特別研究員、農政調査委員会調査研究部研究員、日大助教を経て2018年より現職。専門はフードシステム学、食品産業史。研究テーマは日本食生活近代化遺産である嶺岡牧の応用経営史的研究など。

メッセージ:本研究会の魅力は、酪農乳業関係者と大学・研究機関等に所属する者とが一堂に会して、産官学で酪農乳業史について議論できることにあると思います。 “歴史秘話”が出てくる交流会も、楽しみの一つです。

堂迫俊一・常務理事(NPO法人チーズプロフェッショナル協会顧問)

事務局(調査担当)

活動地域:埼玉県、東京都

プロフィール:1947年生まれ。2007年雪印メグミルク定年退職(研究所長)。その後、嘱託として若手を指導し2018年に退職。2016年よりNPO法人チーズプロフェッショナル協会の理事、副会長を経て顧問。現在に至る。最近の主な著書:「チーズを科学する」(共著 幸書房 2016)、「牛乳・乳製品の知識」(幸書房 2017)

メッセージ:明治150年記念事業で古い資料を収集して以来、チーズの製造技術がどのように発展してきたかに関心があります。また、乳文化の伝来に関連した資料が対馬や琉球に埋もれていないのか?モンゴルにおける馬乳利用の発祥もしくは伝来にも関心があります。

石原哲雄・監事(公益社団法人畜産技術協会会長兼専務理事)

活動地域:東京都

プロフィール:大学で畜産を学び、農林水産省に入省。長きにわたり畜産行政に従事。生乳の生産から牛乳乳製品の製造・流通・消費に直接関与する中で、近代の牛乳乳製品(特にナチュラルチーズ)の製造に関心を抱き、農水省退職後も積極的にその歴史・文化を研究。

メッセージ:明治以降の歴史的事実が、今日の酪農乳業にどのような基礎を作り反映してきたかを考察するため、発達史の調査・研究を行ってきているが、急速な発展の中で、忘れ去られようとしている分野について一緒に研究してみませんか。

山本公明・監事(元中央畜産会)

活動地域:東京

プロフィール:元中央畜産会

メッセージ:酪農と牛乳乳製品は常に生活の中にある。みんなに忘れられない。先人の努力も大切にしましょう。

細野明義・顧問(信州大学名誉教授)

プロフィール:新潟県出身。東北大学農学部卒業。同大学大学院博士課程中退。信州大学農学部長、(公財)日本乳業技術協会代表理事、並びに国際酪農連盟日本国内委員会常任幹事などを歴任。乳酸菌の保健機能に関する研究で日本農学賞、読売農学賞を受賞。

メッセージ:酪農と乳業が歩んできた道程で起こった事々についてその理由や関係性を知ることは自分の専門性の裾野を広げる上で大切であり、本研究会から多くのことを学ぶことが出来たことを嬉しく思います。

会員(80名・9団体:2023年5月現在)

安宅一夫(酪農学園大学名誉教授)

活動地域:北海道、全国、アジア

プロフィール:北海道生まれ。帯広畜産大学大学院修了。農学博士(東北大学)。酪農学園大学教授、酪農学部長、学長、同短期大学部学長を経て現在名誉教授。多くの酪農自営者を輩出。酪農の伝道師として2013年宇都宮賞(酪農指導)。

メッセージ:本会において酪農乳業にかかわった先人の志や努力を学び、日本酪農乳業の文化や歴史の継承発展に貢献したいと思います。まさに酪農乳業の温故知新を本会で反芻し、FBなどで世界に発信しています。

生駒啓太郎(株式会社吉源テクノインターナショナル代表取締役)

活動地域:中国、インド、ミャンマーなど東南アジア地域(2020年からは日本国内)

プロフィール:長年岩井機械工業(株)に努め2000年より中国大陸で活動。2008年現会社を設立し主に大陸で牛乳、豆乳、桃果汁などの設備を手掛けています。

メッセージ:アジア地域は多くの西欧企業が進出しておりますが、乳業では牧場から始め牛乳の生産販売で日本衛生管理技術をアピールしている企業もあり、認知度も拡大しています。もはや中国などはコスト削減での進出ではなく有望な市場と成っています。

奥泉明子(一般社団法人日本チーズ協会事務局)

活動地域:東京

プロフィール:2019年に発足した一般社団法人日本チーズ協会で事務局をしております。26年半、一般社団法人日本乳業協会の東京相談室の相談員として、牛乳・乳製品の普及をしてきました。(ミルク料理研究家、管理栄養士、消費生活アドバイザー)

メッセージ:ミルク1万年の会で矢澤先生や和仁先生と一緒に活動をさせていただき、酪農乳業の歴史を勉強して、より深く興味を持つようになりました。日本人がどのように牛乳を受け入れ、家庭料理に利用してきたか、今後どのように乳文化が変遷していくかに関心があります。

清水池義治(北海道大学大学院農学研究院基盤研究部門農業経済学分野・講師)

活動地域:北海道

プロフィール:2009年北海道大学大学院博士課程修了、博士(農学)。雪印乳業(株)酪農総合研究所定時社員、名寄市立大学講師などを経て、2016年から現職。専門は農業経済学、食料農業社会学。研究テーマは生乳流通の国際比較、農産物・食品認証など。

メッセージ:ウェブサイト(https://sites.google.com/site/yshimizuike/home) 「日本の酪農乳業の現在と未来を考える上で史的アプローチは必須です。史的研究はまだそれとしてできてはいませんが、私にとって重要な研究テーマのひとつです。皆さんと研究会で有意義な議論ができればと思っています。」

中澤新一(中沢情報株式会社取締役・茨城乳業株式会社取締役)

活動地域:東京、神奈川、茨城

プロフィール:機械工学科卒業後、食品プラントメーカーエンジニアとして全国の食品、飲料、医薬工場の試運転、改修工事を行った。その後、乳業メーカー転職、現在に至る。現在、東京海洋大学の博士前期課程食品流通安全管理専攻中

メッセージ:日本の酪農が今のスタイルや行政となるまでに色々な方が苦労が有り実現していることを学びました。会員との交流を通して幅広い酪農、乳業に関わる方々と接触できる機会が持て勉強になります。

平田昌弘(帯広畜産大学・教授)

活動地域:シリアなど西アジア、エチオピアなど東アフリカ、ブルガリアなどバルカン半島、モンゴルなどの北アジア、チベット高原、日本

プロフィール:1967年福井生まれ。1991年東北大学農学部卒,1999年京都大学博士(農学)取得。2000年京都大学東南アジア研究センター研究員(日本学術振興会特別研究員)を経て、2004年から帯広畜産大学准教授、2018年から現職。2017年から北海道民族学会長。1993年~96年にはシリアにある国際乾燥地農業研究センター(ICARDA)に準研究員(青年海外協力隊員)として派遣され、植生調査と牧畜研究に従事。以後一貫して、牧畜と乳文化とを追い求め、ユーラシア各地をフィールド調査。近年では、日本の乳食文化につても調査研究。主な著作に『ユーラシア乳文化論』(岩波書店)、『人とミルクの1万年』(岩波書店)、『デーリィマンのご馳走』(デーリィマン社)『Milk Culture in Eurasia – Constructing a Hypothesis of Monogenesis-Bipolarization』(Springer Nature Singapore Pte Ltd.)など。

メッセージ:日本のこれまでの乳文化史を皆さんと一緒に引き続き見つめていきたいですし、今後の近未来の日本乳文化の発展についても皆さんと意見交換していきたいと願っています。

森山 浩光 (インドネシア、ベトナムでは、Dr.Morry)(森山獣医師・技術士事務所 代表)

活動地域:日本、東南アジアなど

プロフィール:大学卒業後農林水産省の畜産経営課を始め、各課局で30年余勤務。畜産技術協会参与、乗馬団体を経て、独立。若い頃福島種畜牧場(現家畜改良センター)で、乳牛の繁殖関係で東北獣医畜産学会賞、また、牛白血病研究のさなかに新種のアブを発見。人事院在外研究員として、英国・欧州で畜産事情を研究。国際協力と国際経済、農産園芸局、つくば畜産研究所等を担当後、インドネシア農業省畜産政策アドバイザー(40歳台)、ベトナム畜産研究所JICA専門家(50歳台)勤務。BSE発生の頃,肥飼料検査所勤務。世界50カ国を公務で訪問。

著作:「畜産物貿易読本(共著)」(中央畜産会)、「イギリスの畜産事情」「私のロンドン散歩」、「家畜衛生・畜産関係技術協力」(JICA)、「農業を応援する“肥料かるた”」他10冊。退職後、ベトナムの酪農経営、酪農技術、酪農史を研究し、博士(農学)を取得。
日本技術士会海外活動支援委員会委員長、日本シニア起業支援機構理事。

メッセージ:家畜を活かす酪農。野草牧草を食べて、人間も利用できる乳を生産してくれる乳牛。そして、多くの乳製品は、その製造法、料理の多様性など、世界各国の食文化の違いも知ることができます。一緒に学んでいきましょう。